藍光除毛機的八卦，DCARD、PTT和Yahoo名人娛樂都在討論

【躺著躺著，就戀愛了】

「張小姐，診所通知您應該回來洗牙了喔！請回傳您可以的時間給我們，將立即為您安排。」

看著訊息，她的嘴角默默揚起了一絲微笑。立刻打開下週的行事曆，「那就週二晚上六點之後都可以。」她回傳。

通常她不是很喜歡牙科，可是自從上次換了一位醫生之後，看牙突然變得讓人期待。

**
週二接近傍晚五點的時候，她偷偷拿著牙刷走到公司女廁刷牙，旁邊還放著補妝用的化妝包。「嘿，Alice，怎麼現在在刷牙？」
同事莉莉安走到她身邊洗手。

「待會要去看牙醫，先刷牙比較禮貌。」

「哇，妳真的很講究耶，我每次都沒先刷，老是讓醫生挖出一堆東西超尷尬的。」莉莉安邊說邊走出了洗手間。

Alice心想，其實這個習慣她也是今天才開始的，上次遇到吳醫師的時候，她剛吃完加熱滷味，被洗出一堆豬血糕屑，實在羞愧得很想撞牆。

刷完牙她特地噴了一點小蒼蘭香水，上了一些防止暈染的唇膏雨衣，希望保持最完美優雅的妝容，即使待會嘴巴要張得很大、很大、大到像能塞顆橘子那樣。

**

牙科助理引領她步向診檯並幫她圍上圍巾，她再度拿起手機照了照自己，確認假睫毛的根部沒有彈起來，「嗨，剛剛下班嗎？」後方傳來吳醫師開朗的聲音。

吳醫師沒戴口罩的時候非常有明星臉，膚色是健康的小麥色，身材一看就是健身房的專業戶。她上次就很想問吳醫師是不是有拍過廣告，還是上過雜誌，但最後她因為實在太害羞了而作罷。

內向的她總是這樣，時不時腦洞大開，心裡的異想世界比誰都多，卻從來不敢真的開口為自己爭取什麼。

「嗯，剛下班立刻趕過來。」（內心OS：我看起來會很狼狽嗎？）

「吃過飯了嗎？」吳醫生邊問邊拉起了自己的口罩，調整好旋轉椅。

「還沒...」（內心OS：應該不會約我待會一起去吃飯吧？）

「我也還沒。」他伸手調了調上方的燈。

「……」（內心OS：！！！！所以？！！！）

「今天是定期洗牙，好，嘴巴張開，咬住吸管喔。」

「……」（內心OS：噢……）
吳醫師將診檯緩緩往下降一些，Alice整個人倒在醫師的懷裡，即使也不是真的在懷裡，但這個位置已足以讓Alice的心兒砰砰狂跳，感覺自己好像偶像劇的女主角，被男主角深深的扣住，仔細的檢查妳這個淘氣的小女孩....呃，我是說，仔細的檢查淘氣的....牙周。

為了這個令人顫動的片刻，Alice覺得自己願意讓吳醫師洗牙洗一輩子。

Alice嘴巴長得開開的，眼角餘光偷偷盯著醫師的臉，天啊，他連戴著口罩都好帥。

「這次還不錯喔，但是好像還是太用力了，你都是自己用手來嗎？還是電動？」吳醫師問。

「什麼？他在問什麼？什麼用手還是電動？」Alice霎時臉頰一片緋紅，思緒無法集中，難道被吳醫生發現我單身很久了嗎？怎麼發現的？

「.......什麼意思？......」她往上眼巴巴看著吳醫師的眼睛，邊害羞地把聲音將得越來越小...

「我是說，妳用手動一般牙刷還是電動牙刷？」吳醫生溫柔的解釋。

「喔.......」Alice鬆了一口氣，原來是問牙刷呀。「我用一般那種手動的。」

「我會建議試著用牙線搭配電動牙刷喔，手動比較會有死角，有時用力太輕或是太重都不好，現在有些電動牙刷是音波震動，會產生流體潔力，透過高頻率的震動可以把牙菌斑清除得比較乾淨，減少牙齦炎，而且電動牙刷的刷毛比較細軟，可以針對特定部位做更徹底的清潔，也不用太多刷牙的技巧...」

好好好，你說的都好。

其實Alice根本沒辦法專心聽清楚醫生說話的內容，這是這幾年一直單身的她跟異性之間最近的距離。

「來，幫她吸一下口水。」吳醫師交代身邊的助理。Alice緊張了一下，以為自己看帥哥看到失態，後來才會意過來醫生是指洗牙的積水。

一切都是自己想太多了。有時她會為自己總是沉醉於腦補情節而感到懊惱。

但是，多久沒有這樣怦然心動的瞬間了呢？Alice想不起來，只記得上一次自己笑得像個小傻瓜，已經是很久很久以前。

**

週三的一早下起了綿綿細雨，那是最討厭的狀態，不管有沒有帶傘全身都還是難免會濕，Alice桌上擺著從早餐店買來的火腿三明治和大熱奶，她正準備邊吃邊讀郵件。

今天早上的火腿三明治做得有些草率，或許老闆娘離家出走，剩下老闆一人獨撐大局才做出這麼單薄的三明治，她幻想。

「Alice，有妳的快遞。」總機妹妹拿著大家的快遞在辦公區發送，Alice收到一個牛皮紙袋，裡面裝了一個硬盒。

啊。是什麼？

她想不出來，沒聽說有人要送什麼給她，或許是詐騙集團騙她收茶葉也說不定。

她拆開牛皮紙袋包裝，是Sonicare音波震動牙刷。

「嗨！張小姐，這是我說的音波震動牙刷，剛好手邊有一組全新的就送給妳，這是最新款有流體潔力很好用的，但不要因為有了這個就不來診所找我洗牙囉！- Marc Wu」

下面附了一張吳醫師的名片，另用藍筆加上了自己的手機號碼。

…….

Alice愣了30秒，整整的一片空白，什麼腦洞情節都沒有，她火速瘋狂地把早餐吃完，立刻帶著音波震動牙刷衝到女廁刷牙，當牙刷放到口中的時候，Alice突然回復正常，莫名的嬌羞了。

是的，當她把音波震動牙刷放到口中的時候，又偷偷腦補了什麼。

請原諒，單身很久的人，內心的小劇場總是比較多。

#御姊愛文案小說

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【作者故事設定幕後番外篇】
其實我自己也是因為隊友送了一支電動牙刷給我，才開始愛上電動刷牙。

記得第一次用電動牙刷的時候我整個人都酥麻了XD，牙刷一放到口中就覺得很震，莫名害羞啊哈哈…差不多兩三次之後就適應了，跟手動刷牙的感覺很不一樣，會覺得用舌頭碰牙齒的時候有一種很乾淨的感覺（就像家裡地板被擦得很亮很乾淨那種摩擦力比較強的感覺）

大概也因為這樣，所以這次在寫文案小說之前，我特別想把電動牙刷跟「曖昧、歪樓的情感」融入在一起。

至於我個人其實後來真的就很少再用手動牙刷了，感覺還是有差，電動刷起來很省力，適合懶人，而且比較容易深入口中一些崎嶇難入的方位（好像在形容山洞），我用過兩款飛利浦的電動牙刷，這次介紹的新款有互動功能，如果施力過猛，牙刷還會主動提醒你，私心覺得很有趣。

關於刷牙，手動實在比不上電動，真的很推，覺得很適合買來給自己或送給另一半當禮物。

#飛利浦SonicareSmart鑽石靚白智能音波牙刷

1999-2001，
五月天的藍色三部曲 [第一張創作專輯]、[愛情萬歲]、[人生海海] ，
在這兩天分別16歲、15歲、14歲了。
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回首來時路，艱難卻幸運。
世界依舊瘋狂，但內心始終有一塊願望保持平靜。
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2015，
新加入了 herstory，
讓我們多一分溫柔勇氣，再繼續一起長大。
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[轉發樂評] 趙雅芬：生命中的五月天
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無法想像，如果沒有「五月天」，要如何捱過那些傷心、宣洩那些開心，度過那些四季光陰。
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「五月天」出道的時候，我已經在報社主跑華語流行音樂，收到的第一張專輯是「瘋狂世界」。
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那時候記者工作忙碌不已，每天接電話，每天趕截稿，每天很焦躁，發片的歌手如過江之鯽。當時對「五月天」的印象是：還滿屌的幾個毛頭小子。
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「如果說了後悔是不是一切就能倒退回憶多麼美 活著多麼狼狽…..」1999年的我，一切很順遂，除了抱怨不能多休假幾回，阿信這種少年維特的煩惱，不是我的追悔。
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很快的，「五月天」能量迅速醞釀，印象中，他們就是不斷的唱，小場大場，南場北場，當我還日復一日的陷在那些偶像八卦的新聞之際，「五月天」根基已經茁壯，效應已經延續。
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2005年，我掉進人生的谷底。結束婚姻卻陷在陳舊破碎的回憶裡，獨處卻不知如何跨步前進，工作和生活都有如機械般運行，靈魂出竅，聽不到這個世界的聲音。
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某一個夏天的午後，滾石唱片企劃打電話給我。他說他寄了「五月天」精選輯尚未發行的白片給我，希望我先聽了之後能給些想法意見。
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那是我第一次聽到「知足」這首歌。記得是在開車上班的途中按下CD Player，完全沒有預期的，幾乎無法控制的，淚如泉湧。
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「如果你快樂不是為我 會不會放手 其實才是擁有」這道理我懂。
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「終於你身影消失在 人海盡頭 才發現 笑著哭 最痛」，這畫面我有過。
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那一晚下班，CD播放到了「溫柔」的還你自由版，我跟著「五月天」的重音一起飆唱，車子急駛在夜晚市民大道高架橋上，方向盤握得很穩，油門踩得很深，原來溫柔可以這麼率真痛快，原來赦免自由可以如此灑脫。
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那張白片至今還在我老爺車的CD匣裡，好似一個隨時可以分享喜怒哀樂的老友。
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這些年來，也觀賞過幾次五月天演唱會。有一回跟某娛樂圈前輩一起坐在台下一樓特區，當滿場觀眾全都站起來鼓動，叫得叫、吼得吼、搖得搖、跳得跳，礙於前輩「不動如山」的沈穩，加上當時的我也自溺在某種「記者該有的理性矜持」姿態，於是整場表現得相當「優雅自持」。
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回家後被自己的壓抑搞得很氣。看「五月天」怎能冷靜？看「五月天」就是要熱血。後來每一次看五月天台上的演出，我也成為台下膜拜的一份子，誓師勇氣與熱情。
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青春不再，沒關係，體力已衰，不要緊，懷抱熱熱的心才是入場券。在一次又一次的起身跳躍和一回又一回的淚光閃閃之中，我的悲歡離合，我的歲月流年，有「五月天」為伴。
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上周的某一晚，接到相信音樂工作人員的來電，說明「女也 herstory with Mayday」這張專輯的誕生由來，問我願不願意先聽聽看，寫些文字，很隨性的。
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女歌手重新詮釋「五月天」的歌曲，這是個有趣的企劃議題。
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我回想起我去KTV的情景。雖稱不上「五月天」的鐵粉，但「五月天」的歌總是要來幾首的，然而明明就是個不愛在KTV唱歌的破嗓女子，我到底是哪來的臉皮要硬唱「五月天」的歌曲？又為何這麼習慣以「五月天」的歌曲傳達心情？
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其實沒什麼答案。當女生也喜歡高歌「五月天」的歌，這就是「五月天」無性別的穿透魅力。
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我自然也想知道這些「女也」的女聲們會怎麼選曲，怎麼重新演繹五月天的詞意和旋律。
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收到連結，刻意沒有按照曲序聆聽。
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「突然好想你」被徐佳瑩唱得好細膩，她婉轉中帶著堅定，像是坐在機艙裡等著起飛到另一個國度的年輕女孩，眼神陌然凝望窗外，卻翻攪著前塵往事的心酸。
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「春嬌與志明」這部電影沒有比「志明與春嬌」好看有創意，但因為「春嬌與志明」，我欣喜愛上曲婉婷的聲音。
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曲婉婷選唱「生命有一種絕對」，附予這首歌新的生命、另一種堅固柔情，她的轉音尤其絕美，生命不止只有一種絕對。
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「離開地球表面」是嗨歌，S.H.E挑中這首歌是意料之選。電音開場，三部合音，女版的「離開地球表面」依舊是聽得爽快，不囉唆，come on ,jump!
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梁靜茹音場的穩定力強大，她的「溫柔」版清澈透明，不苦澀，且淡定。
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家家的「我不願讓你一個人」也迷人，爵士的輕搖扭擺，透出熟齡女子對情愛的寬容瞭然。聽的時候來杯單一純麥威士忌，感覺很對味。
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鄧紫棋當初參選「我是歌手」，把海豚音融進「你不是真正的快樂」這首歌曲裡，明顯是想炫技獲得喝采。她做到了，把這首歌唱得如此煽動性高難度，真要有鐵肺。
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「如煙」是首特別的歌，艾怡良略帶煙嗓的吟唱，飄散「胭脂扣」韻味。魏如萱的「愛情萬歲」如絲縷般的鬼魅，迷戀好似一種宿醉。
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林憶蓮挑上「盛夏光年」，我毫不意外，鏗鏘有力的宣誓自我，已是Sandy近年的個人風格，這首歌與她的堅定不謀而合。黃韻玲把「我心中尚未崩壞的地方」改成BigBand的曲調，也是一絕，音樂底子深不深厚，一聽就瞭。
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不必和原曲比較，無需評論誰才是無敵，「女也 herstory with Mayday」這張專輯開創新的格局，卻又那麼令人的熟悉。聽著聽著，我們都會想起五月天的某首歌曲，曾深深進駐我們心靈，那些悸動的狂喜及黯然的悲戚，都是生命的印記。
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原文網址：http://www.nownews.com/n/2015/07/04/1737897

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『月と金星』より抜粋

カクテルシェイカーのようによく冷えた中央線特別快速の中、レシピサイトで今晩の献立を考えていると同僚の牧さんからメッセージが入った。

『よ』

『よー』

『お疲れ』
『まだ経理部いる？』

『お疲れ様です』
『いや』
『そろそろ最寄りです』

『はや！笑』

『まぁたまにはね笑』
『牧さんはお決まりのやつですか？』

『からかう暇あるなら助け舟出してよ、、華金なのに、鹿島が私を離さない』

課長の鹿島さんは彼女が大のお気入りで、金曜はいつも仕事を増やして2人で残業し、20時頃飲みに誘うのがお決まりだった。

『笑』
『そうしたいのは山々ですが』

『うん、どうしようもない』
『あのさ、今日見たい映画あるんだけど、トムハーディ主人公のやつ。帰りにTSUTAYAで借りてく？』


その文面を見て僕は目を閉じた。


やってしまった。


一昨日の昼下がり、社食で山菜蕎麦を食べていると、珍しく彼女が声をかけてきた。
「どうしたんですか」
「だって。周り人いないし」
確かに、200席ある空間には僕たちをのぞいて4,5人しかいなかった。
「あらほんとう。でも仕事戻らないと鹿島さんに残らされますよ」
そう言うと、彼女は少しもじもじして言った。
「あのさ、金曜お邪魔してもいい？」
確かにそう言っていた。そして僕は予定も確認せず、蕎麦をすすりながら確かに頷いた。


きっと彼女の中では今夜のシナリオが緻密に練られていたに違いない。21時ごろ駅に到着、帰路で好物の肉まんとコーラを買ったらマッドマックスかブロンソンを観る。ダークナイトとインセプションも捨てがたいが、ノーラン監督のハーディは決まって脇役だ。そして映画が終われば午前２時のシーツで深い眠りにつく。


僕は卑しくも先約と彼女を天秤にかけた。



『すいません』
『今日弟が来ることになって、』

ありのままを伝えればきっといい思いをしないから、僕は一部だけを切り取った。

既読はついたが返答は遅く、腹の底が締め付けられた。


『そっか』
『まぁこればかりは仕方ない』
『あんまり会えないだろうし、家族団欒を楽しんで！』

『ごめんなさい、』

『気にしなさんな。明日死ぬわけでもあるまいし』

『来週ブロンソン観ましょう』

『え、なんで分かったの』

『好みそうだから』

『そっか笑　ありがとね』

『こちらこそ、ありがとう』








タイミングを失った曖昧な関係の果ては、一体いつ訪れるのだろうか。





列車の扉が開き、ホームに足をつけると、顔には茹だるような熱風が吹き付け、今夜は熱帯夜になると予感した。


巨大な看板が見下ろす駅前広場はくたびれて背筋が曲がったサラリーマンや出会いを求める溌剌とした若者で溢れている。雑居ビル群の隙間に張り巡らされた薄暗い商店街に入れば、魚の煮付け、肉饅、もつ煮に焼き鳥、色んな匂いの湯気が空間に立ち込めてすごい湿気だった。

僕は客引きを避けながら、地下の食品店で肉野菜を買い足し、一本裏手に入って桃色の壁が大変チャーミングなフィリピンパブ脇の階段を上がった。

薄っぺらい扉向こうの築50年2DKに期待できるものなんて何もありゃしない。生活に必要なだけの家具とオーディオと数本の植木鉢があるだけだ。


床に散らばるペットボトルや延長コードを避けながら僕は汗ばんだ服を脱ぎ、大窓を開けてベランダに出た。目の前には雑居ビルに囲われた小さな中庭と一本の街灯があり、そこでは子供達がキャッキャとボール遊びを、猫はシャーシャー喧嘩を、パブのママはゴンゴン洗濯機を回していた。

頭上の四角く切り取られた空には、藍夜に飲み込まれる夕焼けの中、淡い輪郭を持つ月と金星が寄り添うように輝いており、さながらムンクの星月夜のようだった。


「そんなもん吸い出しちゃって」
口元で紙煙草がじんわりと赤い火を灯す中、ママは言った。
彼女の会話の始まりはいつだって間が悪い上に好戦的で耳に障る。
「あれ、こりゃどうも。これから出勤ですか？」
僕はフェイスパックにヘッドタオルの大怪獣ダダもといママへ聞いた。

「暇ならうち手伝いなよ。先週ちょうど一人辞めたから」
「毛の処理してませんけど大丈夫ですか」
「客引きだよばか。つまんないボケしやがって」
「まぁまぁ。そういや、今日葉来ますよ」
そう言うと、彼女のフェイスパックは顔から剥がれ落ちた。

「えー！早く言ってよ！いつ来るの？」
「さぁ、特に聞いてないんで」
「聞けよ」
「時間あったら寄りますよ」
「なくても寄りな。成田屋のちゃんぷるーあるから食べさせて。あの子成長期なんだから」
「いつもすみません」
火を潰して部屋に戻ると、僕はたまっているオールナイトラジオを流しながら牧さんの歯ブラシやパジャマをしまい、床は念入りに掃除機をかけた。浅ましいことは自覚している。









『今まで本当に長い間、お世話になりました』
そんな言葉を聞いたのは3年前の春のこと、近所のバス停だった。
田村光は深々と頭を下げ、まだ小学生だった弟の葉とこの部屋を出ていった。

僕がうつむく彼を「またな」と強く抱きしめると、「本当にまたあるの？」と返ってきた。

「うん、絶対あるから、大丈夫」
そう言いながら、僕は彼女の目を見て頷いた。

「じゃあ、行くね」

「うん、元気で」

「樹も元気で」
光はとても穏やかな表情をしてバスに乗った。

車体が交差点を曲がって視界から消えた時、長い年月をかけて築いた自分の半身が死んだ気がした。


「こんな終わり方後悔するよ」
ママはそう言った。

「どうしようもないでしょ」
僕はそう言い、階段を上がった。
最低限のものが持ち出され、「捨てて」と告げられた穴あきのニットやダイアナのヒール、使い古したスケボーはあまりに生々しく、今でもクローゼットの隅に残したままだ。





随分昔、光へ告白をしたその日、彼女は僕を自宅に連れて行った。
煙草の煙が立ち込める古いアパートには痣のある母親とその恋人と、赤ん坊の葉がいた。


一目でその家庭に何が起きているか分かった。



そしてその日の夕方、僕はアパート脇のブランコでひどいフラれ方をした。


だから18になったら3人で住もうと言い返すと、彼女はくしゃっと笑った。


3人で7年間、この部屋で暮らした。働いてばかりで余裕のある暮らしなんて送れなかったけれど、幸せだった。葉を自分の弟のように、子供のように可愛がった。

入学式も授業参観も運動会も、僕は当たり前のように出席したし、色んな場所を3人で見て回った。

そして葉が人一倍努力家で、思いやりのある自慢の少年になった時、僕と光はとうに恋人ではなくなっていた。






彼らが去った晩、ソファに座って呆然としていると、葉から電話があった。
深夜零時の公衆電話からだった。
「もしもし」
「葉？どうした？こんな時間に出歩いちゃダメだろ」

「コウちゃんと同じ布団だから寝らんない、なんか部屋臭いし」
「そっか、それは寝られないな」

「もうほんとに戻れないの？」
「うーん、分からない。やっぱりちょっと難しいかもな」

「ほんとに俺のせいじゃないの？」
「それだけは違う。何度も言うけど」

「戻りたくないの？」
「戻れるなら、うん、戻りたいかな」

「俺も戻りたい。帰りたい」
「うん、そうだよね」

「うちに帰りたい」

血も縁も繋がらない少年のすすり泣きに、僕は携帯を押し当てることしかできなかった。









スピーカーから流れる宇多田ヒカルのニューシングルと共に鶏の一枚肉を卵にくぐらせていると部屋にチャイムが鳴り響いた。粘り気のある手のまま扉を開けると短髪になった葉が立っていた。
「えらい早くないか」
「部活早く終わったから」
「なんで息荒いの」
「走ってきた。何となく」
「若いって罪よねー」
僕はそう言いながら、彼の手に下がる成田屋のビニール袋を見た。
「あ」
「え、まじ」
僕が頷くと、彼は大きく溜め息を吐いた。
「まぁ、育ち盛りだから大丈夫。二人前食え。というかどうしたそれ」
襟足まで伸びていた彼のさらさらヘアーは３週間見ないだけで引き締まったツーブロックに変わっていた。
「変？」
「変じゃない。ただ垢抜けたなぁと」
そう言うと、彼は少し口元が緩んで嬉しそうにした。こんな素直な高校生この世にいるかねってくらい素直で、こっちが恥ずかしくなる。

「お、チキン南蛮！手伝うことある？」
「いやいいよ、ゲームでもやってろよ」
「えーそうですかー」
葉はテレビゲームを立ち上げて通信対戦をはじめ、僕はキャベツを千切りにした。


彼の高校進学を機に、二人は新高円寺から四ツ谷に引っ越したと聞いた。
二人がどんな物を食べて、話して、誰と暮らしているのか、僕は何一つとして知らない。
葉は彼女のことを話さない。話したがらない。

高温の油にくぐらせた鶏肉はパチパチと小気味良い音を立て綺麗なきつね色に揚がった。それから隣のコンロで醤油と砂糖とみりんベースの甘辛いタレを作り始めると、葉はゲームを止め、冷凍庫にあった残り物をひょいひょいと集めた。
「えー、いいのに」
「大したことしないよ」
「味噌汁？」
「うん」
僕はだしの素を渡し、彼は鍋に火をつけて具材を炒めた。改めて横目で見ると、身長は僕とそう変わらないし、体つきもがっしりし始めていた。





彼がまだ保育園の頃、仕事漬けの彼女は家を開けることも多く、大学生だった僕と彼は、よくこのキッチンにいた。

初めて彼の好物のチキン南蛮を作った夜、出来上がりはまずまずだったが、やや事有り気な表情の葉を見て僕は慌てた。
「ごめん、コウちゃんのと違った？」
そう聞くと、彼は首を横に振った。間違いなく揚げ物担当の自分に非があると確信したが、原因も分からず、僕は葉が残さず食べる姿をじっと眺めることしかできなかった。

一連の出来事を深夜に帰ってきたコウちゃんに話すと、彼女は静かに笑っていた。
「うちはさ、なんでか卵と小麦粉なんだよね。もしかするとお父ちゃん九州出身だったのかも。ほら、私顔も濃い目だし」
彼女は眉間の掘りをつまみ、金麦をぐびぐび飲みながらチキン南蛮もどきを食べていた。
「なんだ、美味しいじゃん」
「そりゃレシピ通り作ったからね」
「葉は贅沢なやつだなぁ」
食事を終えると彼女はすとんと眠り、朝になればまた働きに出る。襖越しの葉が起きないよう、僕たちはいつも明かりと声を絞って深夜のわずかな時間を過ごしていた。





「じゃいただきまーす」
葉は何とも行儀悪く、山盛り茶碗の上にどっさりと肉を乗せ、タレのしみた米をかき込んでいた。
「うまい！」
「そりゃ良かったよ。なぁ」
「ん？」
「彼女できました？」
僕がそう言うと、葉は僕を睨んだ。
「なんで？」
「当たっちゃったか」
「違うって」
「じゃあ気になる子？」
彼はいや、と首を傾げながらもゆっくり頷いた。
甘酸っぱすぎて叫びたくなったが、嫌われたくないので我慢した。
「写真ある？」
そう言うと、彼はスマホを取り出し、真剣に写真を探し始めた。
見せちゃうの、見せちゃうのか！本当にこいつには思春期がないのか！

ツーショットの写真に映る彼女はまぁ結構な美人で、こいつは面食いだと確信した。
「お、可愛いじゃーん。と言うかツーショット」
「普通に、体育祭の時のやつだし」
「いや体育祭でも二人じゃ撮らないだろ」

それから僕たちは彼女にアプローチするための戦略を紙に書いて練った。練りながら、かつての自分が使ったアプローチと同じものだと気づき、我ながら呆れた。

「焦らずゆっくりやりたまえよ葉くん」
僕は葉にチキン南蛮の一切れとトマトをあげた。
「トマトはいらない」
「贅沢なやつだな」

「樹はさ、彼女とかいないの？」
「え」
初めて聞かれた、そんなこと。

「ごめん、忘れて」

「いたら、どう思う？」




「うーん、まずはちゃんと紹介してほしい？かな」








「・・・・呼んでみる？」

嗨咿！日本東京購物戰利品分享來囉👏👏👏

雖然是初訪東京
但收穫似乎不因時間緊湊而打折(笑)
不僅美妝好買！玩具小物更是超好買😍
今天一共要分享35樣戰利品
是50幾分鐘的大長片
大家記得準備零食飲料配著看🍿

別忘了看到影片最後
有驚喜喔😉🥂


小禮物將於9/28中午於粉絲團公布得獎者
得獎名單：
https://www.facebook.com/iladymonroe/posts/841251045999962




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膚況：秋冬乾性敏感肌 / 春夏混和性偏乾敏感肌(鼻頭下巴小出油)
使用相機：PANASONIC GF7 + LUMIX 12-32變焦鏡頭
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立秋後的夤夜，還帶點濕漉漉。馬路上昏沉的汽車，偶爾被亮着小黃燈的的士送上一陣疾風，卻始終喚不醒。陰鬱的窄巷與梯級交錯，彷彿迂迴，彷彿不。游絲月光映照出冷街上唯一的身影，影子晃晃，身子壯壯，反正深宵，步履放緩，哼首小調又何妨。

嗓聲止於一道鐵閘前，街燈替剪影洗淨烏卒，除了身上的黑襯衫。眼前人，嗯，是個虎背男，年約五十來歲，人如其名，「肥哥」是也。接下來，他一個勁兒把閘子拉起，首先進店內亮起了白燈，繼而急迫地扭開收音機。隨頻道「沙沙」作響，目光往外一瞥，即被牆上的塗鴉吸引了，趣怪的彎曲線條，勾畫了「肥哥車仔麵」五個朱字。「有啲嘢好死嘅，做落去先發現佢其實好生，你要畀啲愛佢。」言愛者，竟是長着一張冷面的肥哥。這是他的格言，如這五個大字，勾幾個彎，不就添了點點生氣？也如他對待食物的態度，心存熱忱，入口之物，是死，也生。


單一不成氣候
除了門外的塗畫新潮，小店的一切一切，都老得很。畢竟是八十年代經已存在的小店，店裏的一個大鍋﹑一個爐頭﹑一隻湯勺，甚至一枱一櫈﹑一磚一瓦，都與肥哥共事了三十餘年。

每夜準時四點，他就點燃明火，巧弄炊煙。把剛從雪櫃取出，早已燜好的牛腩﹑鳳爪﹑鵝腎﹑豬手解凍，逐款加入滷水汁或其他汁醬，然後再次燜煮。說是執着，何以會有隔夜菜？他側側嘴角，調侃大部分人以為食材一定要新鮮煮好，方是上品，他卻說非也，有些食物，雪藏過更好吃。這並非是藉口，也沒有為他省下多少功夫。顧其名而思之，義當然在車仔麵，看似簡單，但配料多達三十八種，一切獨力製作，每一晚收工前，他都要準備翌日的食材。

牛腩切塊；豬大腸要逐條清洗；豬手去毛；鳳爪洗淨、雞翼醃好，他強調，這裏非潮州打冷鋪，不能一個滷汁走天涯，要逐款以不同醬汁製作，慢慢燜入味，放涼後置入雪櫃，明早再煮。除了燜物，還有醬汁，當然少不了小店的招牌辣汁，先爆香乾葱﹑蒜頭﹑辣椒等香料，再加入各種調味料煮出味，日日鮮製，聞來格外醒神。期間，一鍋豬骨湯底熬得正盛，除了近三十斤的豬骨外，還有大量冬菇頭，這是他父親的小習慣：「我老竇食齋嘅，佢話煲湯落冬菇椗就好似落咗瘦肉一樣咁甜，我記得，所以一直咁做。」他的另一格言，單一不成氣候。了解食物的奧妙，互相配合，才能發揮盡致。故此，他的食物中，都會加入一種自製的天然香油，只見，他於滾油中放入了大量乾葱，慢炸把香味迫出，再加入少量蠔油即成，香油點綴每款配料，就如即食麵加了麻油一樣。


拌好食材後，他又於滾水中撈起二十來根香腸，把水倒掉，小鍋子中加入新油，待滾，接着把香腸放到鍋來慢炸。這是他早期於舊鋪賣香腸時發覺的問題，用煎鍋直接煎香腸，煎完後的剩油呈黑色，底部多雜質，他認為這不是健康的東西，但眾多學生哥幫襯，又不得不賣，惟有想法子做好一點。他嘗試將香腸汆水後，再過冷河，如此一來，剩油裏沒有雜質，呈金黃色；二來，香腸更爽口彈牙。店內每一種食物，都經過一番鑽研，單是研究浸豬皮，足足花了兩年，就連賣豬皮的拆家，也大讚眾多餐廳中，只有肥哥的豬皮浸得如此有生氣。啊，對了，食物要有生氣，他這樣形容。收音機正播放着搖滾樂，他喃喃亂唱，樂於與食物溝通。

不望一步登天
凡事，總有因有果，有一有二。對食物的鍾愛，肥哥憶起的，竟是襁褓娃兒之齡，這也是小店的一點小歷史。他，是土生土長的石硤尾人。自懂性以來，父母都於白田邨內經營辦館，賣糧油雜貨。肥媽同樣是夜鬼，兩時許起床，把只有兩歲的小人兒放到木頭車上，一路推到果欄及菜欄買食材，那年代辦館賣得雜，肥媽看到便宜的好貨就買，管它是甚麼，反正她廚藝了得，任何食物都能烹成佳餚。他猶記得小時候賣過芝麻糊，幾歲人仔的他站於椅子上，磨啊磨啊，就這樣，磨出了興趣來。

當時讀書不成，又未摸清自己底蘊，故聽取肥爸意見，到親戚的珠寶公司做學徒，畢竟小孩子嘛，才十二歲。結果一待，就是七年。七個年頭，說是學師，他最主要的工作，卻是煮飯。珠寶公司嘛，經常有經紀、老闆朋友到來吃飯，當中不少達官貴人，不容有失，他於是趁買菜時，到街市到處請教豬肉佬﹑賣菜大嬸﹑賣魚佬，邊學邊廚，廚藝日積。最後離開，是美事，因為他終於看清了自己的興趣，於是改當酒樓點心師傅。

好了，到大酒樓辦事，他最關心的，是一眾同事的伙食，結果，憑着每日的美食，聚攏了大家的歡心。只是不久後，他又辭職，當時年僅二十，男孩為討好小女友，決定做地盤賺錢。結果女友還是跑了，他也弄得一身傷。然而，塞翁失馬，焉知非福，因受了腳傷，肥哥於是替大哥留在辦館照顧兩老。當時辦館正步向式微，於是他決定在門口擺檔補貼。賣甚麼？不就是車仔麵。

雨音把思緒喚回，肥哥原來已放下鑊鏟，執起了相簿，說着他當時不惜工本地使用不鏽鋼車，多麼架勢。忽而的暴雨，他看之淡然，反倒是有醬汁滾瀉到桌上，他才滾水淥腳地走到鍋子前，關火。看來各項配料已經煮好，他開始逐款置於明檔上坐熱。填補了最後一個宮格，他走到雪櫃前，打開拿出一支冰水，一口氣將其灌進肚子裏去：「天熱嗰陣啊，要隊兩支㗎，成個人真係虛脫。」曾經不少人問他，怎麼不發大來做，他想也不想就拒絕了，因為接受不了隨便給人吃的東西，他只做自己能力範圍內的事。他強調，做任何一個行業也需要培養，做賊也要一樣。開店後有一段時間，他一星期七晚都跟朋友外出大吃大喝，又纏着要跟廚房大哥聊天，從中偷師。

「肥哥早晨。」一名大叔邊喊，邊把一箱麵餅推進來。肥哥輕輕寒暄後，又謂：「唔係得我咁早㗎，飲食業好多人都要早起。」有人埋怨﹑有人自嘆，他嗎？不嫌辛苦，當作是生活一部分就好。收好貨物，步到店前，看着漸成湛藍的雨空，他揚言這場雨過後，天會漸涼。都說了，凡事培養，預測天氣亦然。

天呈魚肚白，也就終結了肥哥一天最忙之時。數位樓面阿姐陸續回店接力，早上八點開始賣麵。甫開店，已經有數名客人趕至吃麵，絲毫沒有被雨水影響。他漾起自信的笑容：「口臭啲講，開門就有生意，食過一次會上癮，我好有信心。有時啲阿姐見人經過，就問人幾多位啊？食麵啊！我喝住佢哋㗎！」這是肥哥唯一罵員工的時候，他認為客人要來吃麵，自然會來，何須叫賣。有些生客又會向阿姐投訴座位又窄，天氣又熱，他都着阿姐不要理會他們：「呢啲人唔清楚自己搵緊乜，搵食定搵碇坐，如果搵位坐就去四季啦，去半島啦，嚟呢啲屋邨仔。」這般爽直，當然不少人覺其囂張，他卻不以為然。有人看他冷面，自然也有人知其熱腸。

畢竟在石硤尾長大，很多街坊熟其脾性，而且想吃車仔麵時，都第一時間想起肥哥，除了食其美味外，更是嘗到一絲人情味﹑一份回憶。「肥哥」一名，就是從前被小孩封號的，他其實不算肥，只是壯，但小孩子眼中沒有魁梧一詞，只好喚他肥哥。現時小孩都亭亭玉立，依然肥哥肥哥地喊，他也樂呵呵的，起碼在街坊心目中，他佔了一小角落，嗯，這樣就好。

他說，人生匆匆數十，每人都如食物般，到了每個階段，就要調整火候。如今的他，只望做出好吃的，弄廚到天亮，得見伯樂，不亦樂乎。

採訪：黃寶琳
攝影：胡浩賢
剪接：胡浩賢

肥哥車仔麵
地址：石硤尾白田偉智街38號福田大廈地下55號
電話：2777 3089
營業時間：8am-7pm
詳情： http://bit.ly/2NvGlFn

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