《監察醫 朝顏2》完結篇太棒了!!(以下心得有雷)
爸爸在婚禮上的致詞,大家聽完都感動落淚:
「我一直很反對女兒跟警察結婚,但不知道為什麼,她還是選擇嫁給警察。只是,我女兒選擇的那位警察,卻是好得不能再好的女婿!是不是好警察我就不確定了(笑)。不過身為女婿,我真的很佩服,他把朝顏和亞美都照顧得很好。」
「每年我都很抗拒這一天(311)的到來,我甚至不確定妻子的忌日是哪一天……為什麼那天我沒有陪著她一起去呢?總是會忍不住這麼想……可是今年不一樣,朝顏和桑原君舉辦了如此幸福的婚禮,我由衷地想對你們說聲感謝。」
時任三郎的演技早已達到爐火純青的程度!第二季大家看著平桑從第一線的優秀刑警退休下來,搬到妻子的娘家長住,只為了繼續尋找她的蹤跡,後來卻罹患失智症,那些內心的掙扎與痛苦的過程,表現得淋漓盡致。我喜歡看朝顏和爸爸的相處模式,平淡自然卻真摯溫馨,即使是瑣碎的日常生活,還是覺得好好看。
我也認同桑原君是超級好女婿!爸爸在婚禮這種公開的場合表揚他,也讓桑原君的雙親很感動。從他願意跟岳父同住,就可以打90分了,而且凡事都以妻子為主,還把老婆和女兒寵上天,婚後也完全沒變,直接打100分吧!儘管朝顏的命運不順遂,但是老天爺賜給她一個好老公,願意陪她同甘共苦、不離不棄。
朝顏的外公出現的幾場戲也很動人,最後在病房的對手戲,每次都能夠逼哭觀眾。幸好媽媽的遺骨找到了!朝顏親自送回外公身邊,讓他有辦法在生前跟愛女重逢,是別具意義的安排,劇組非常窩心與用心。另外,茶子教授不僅陪伴爸爸處理後事,並且代替他繼續守護朝顏,就像是真正的家人一樣。
《監察醫 朝顏》系列的亮點絕對是可愛的小亞美!!一舉一動都那麼討人喜歡,一顰一笑都那麼惹人憐愛。加藤柚凪的演技給我一種相當純真和純粹的感覺,有時候覺得她根本不像在演戲,因為表情太自然生動了,圓滾滾的眼睛如小狗般吸引人,我總是被她的笑容與眼淚給萌翻。
第二季長達19集,中間還穿插一個誠意十足的特別篇,播出時間更橫跨秋冬兩個季節,演員和工作人員都辛苦了。這半年有朝顏一家人,以及法醫學教室夥伴們的陪伴,我感到非常的幸福!!
#監察醫朝顏第2季 #上野樹里
https://video.friday.tw/drama/detail/1630
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4/14《#大豆田永久子與三個前夫》
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3/28《#絕對會變成BL的世界VS絕不想變成BL的男人》
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同時也有1部Youtube影片,追蹤數超過46萬的網紅Genの本棚食堂,也在其Youtube影片中提到,『アジフライ D定食』 written by 真千子 ごはんお変わり自由!居酒屋「丸」昼定食 A生姜焼き700円 B肉じゃが 700円 Cさばみそ ...
犬飼貴丈結婚 在 請多指教日劇 Facebook 八卦
這部的片段預告出來囉~
春季日劇《OUR HOUSE》
編劇: 野島伸司
出演:蘆田愛菜/夏綠蒂/山本耕史/加藤清史郎/寺田心/松田芹香/高山善廣/渡邊舞/犬飼貴丈/塚本高史/松下由樹/橋爪功
描述育有四兒女的家庭,媽媽因病過世後,爸爸跟一位交往0日的外國人(夏綠蒂 飾演)結婚。家中的長女(國一生,蘆田愛菜飾演)反對爸爸再婚,因此她與繼母之間的戰鬥即將展開……
犬飼貴丈結婚 在 彭樹君 Facebook 八卦
我在便利商店遇見他,結帳時,他就排在我的前面。一開始,我沒有意識到那是他,直到他對店員說:「一包Marlboro 。」聽到耳熟的聲音,我才發現他是天白。
天白比以前瘦了許多,鬍子沒刮,頭髮有點長,一身的T恤、破牛仔褲和夾腳拖也有點邋遢,雖然說他本來就走頹廢風,但這副模樣還是讓我暗暗吃了一驚,以前的他在頹廢中至少有型,現在看來就只是自我放棄而已。我拍拍他的肩,他回頭發現是我,給了我一個無精打采、嘴角幅度極微的微笑做為回應。
除了香菸,他還買了一盒便當,在店員幫他微波加熱的時候,我忍不住問他:「這是午餐還是晚餐?」
他聳聳肩,說:「哎,隨便啦。」
他吃著便當,而我坐在他的對面陪他。下午三點的便利商店裡,一個單身男子吃著不知是午餐還是晚餐的便當,這畫面讓我覺得有些悽愴,並且想起某齣日劇的台詞:「兩個人一起吃的才是食物,一個人吃的只是飼料。」雖然他對我的在場不見得領情,但我自己覺得有陪伴他的義務。然而看他機械性地把飯菜吞下去的樣子,真的會令人覺得那只是裹腹的飼料。
和一個沉默寡言的朋友聊天並不是容易的事,尤其這個朋友還在失戀的低落之中。我小心翼翼地不提起芯芯,以免讓天白更食不下嚥。
大部份的時候,我們之間只是一片沉默。然而關於那些不能提起的,其實更以無言的重量籠罩了一切。我知道他還是愛著她的,否則也不會如此瘦削落魄了。只是人生裡有許多時候,愛與現實是難以相容的兩回事。
*
他的個性內斂,不擅交際,靠著打工與助學貸款才讀完大學,做的是必須面對孤獨的翻譯工作;她則活潑外放,從小就是富裕家庭裡的千金小姐,現在則是時尚界裡的粉領麗人。這樣南轅北轍的兩人竟會在一起,令許多朋友都覺得不可思議。
其實一開始兩人是互相看不順眼的,他覺得她太不知人間疾苦,她則覺得他太憤世嫉俗,因此常常一言不和就爭執起來。可是既然會相互碰撞,也就會產生火花,不知從什麼時候起,她對他開始有了牽掛,他也會在一個人獨處的時候想起她。
愛情的發生是個謎,自有其神祕的路徑,就像蔦蘿一樣,再高的牆垣也會悄悄爬上來。他依然覺得她不知人間疾苦,同時卻也被她天真的孩子氣所吸引,他發現在那公主般的模樣之下,藏的其實是一顆善良的心;她還是認為他太憤世嫉俗,同時卻也欣賞他凡事自有定見、不同流污的態度。人們總是為了某個理由而對某個人有意見,卻也總是因為同樣一個原因而愛上這個人,這就是愛情。
愛情也總是悄悄把兩個人的世界融化為一個世界。向來孤高的他變得比較隨和,臉上的笑容變多了,而原本外向的她變得比較沉靜,當他工作的時候會陪在旁邊讀他翻譯的書。一群朋友在一起時,他的眼睛總是望向有她的方向,她則漸漸有了新的發語詞:「天白說......」
本來只穿設計師衣服的她,現在也會穿平價牛仔褲了;為了她的安全著想,他則把騎了多年的摩托車換成一輛二手車,這樣才能載著她出遊。兩人甚至開始穿起一模一樣的情侶鞋,無論是對於過去只穿名牌高跟鞋的她,還是曾經一雙夾腳拖走天涯的他,都是前所未有的事。
然而,雖然愛情改變了一些什麼,卻也有某些牢不可破的部份無法改變。
她的家庭並不打算接受他的存在,尤其是她的母親反應更是激烈,母女兩人為此大吵過許多次,這些事她都不願意對他提起,以免讓他不開心,但她畢竟不是一個會掩藏情緒的人,終究還是在他面前露了痕跡。他其實並沒有受到多大的打擊,這種狀況他心裡早就有底,她來自殷實的富商之家,而自己出身清寒,早晚要面對這種門不當戶不對的問題。
他也並不認為如她所說,她的母親是嫌貧愛富。「那都是因為她疼愛妳,不願她的掌上明珠跟著一個窮小子受苦罷了。」他持平地說。
她聽了十分不服氣。「我爸爸當年也是個窮小子啊,但她還不是嫁給了他!為什麼她可以,我就不行呢?」
他還沒回應,她又氣呼呼地接下去:「我媽媽說因為她自己以前也是吃苦耐勞的,所以才能跟著我爸爸一起胼手胝足,把整個家業打拼起來。但我從小嬌生慣養,過不了其他生活。這根本就是雙重標準!不讓我試,怎麼知道我不行?她還說貧賤夫妻百事哀,說得真不堪,天啊。」
他心情沉沉地想起從小是怎麼目睹自己的父母為了一點小錢就鬧得整個家雞犬不寧,貧賤夫妻確實是百事哀啊,她的母親並沒有說錯。她從不知道貧窮的滋味,但他卻很清楚那是什麼感覺,因此他完全不會怨怪她的家人無法接受自己。他無法想像她從公主變成灰姑娘的樣子,
也但願她永遠不會變成一個對金錢斤斤計較的女人。他喜歡現在的工作,可是那真的賺不了錢,養活自己或許還可以,若要養家養孩子卻是完全不夠。
而且,他其實並不想結婚生子,他對人生沒有這樣的想像。從小在父母的爭吵甚至互毆之間長大,他對婚姻沒有任何好感,也不覺得自己會是那種可以在婚姻中帶給別人幸福的人。
可是她想要有丈夫有孩子,她認為那是人生必經之路。她三十二歲了,已經步入高齡產婦的年齡,在身旁的好友紛紛組織家庭的時候,她每參加一回別人的婚禮,對於自己未來的焦慮就增加一分。
「如果兩人不能看著同一個方向,有一個共同的未來目標,我們之間究竟要如何走下去?」
「那個目標就一定是婚姻嗎?男女之間一定要這麼窄化就是了!婚姻的本質與愛無關,而是法律認證的合意關係,我們相愛是我們的事,為何要經過法律來認定?」
「你不要詭辯!你明明知道,我要的是我們兩人一起好好過日子!」
「是啊是啊,只要兩人在一起就是好好過日子了,何必還要經過那一大套無聊的形式?」
「因為我想生個合法的孩子!合法的孩子需要婚姻關係的存在!」
「我勸妳打消這個念頭,如果生下一個像我一樣的孩子,那末日真的近了。」
在數次不愉快的爭執過後,關於「未來」的話題,成為不能提起的禁忌。但若是不能談論未來,「現在」也會漸漸被沉默籠罩。
他們心裡都知道,彼此正在失去對方。那種感覺,就像看著手中的氣球飄上天空,愈飄愈遠,卻完全無能為力。
但誰也沒有想過,兩人之間的終局,竟是那樣。
那天說好要在他住的地方煮個簡單的晚餐,所以一起到附近的超市買些青菜水果。她看到櫻桃,很自然地伸手就拿了兩盒放進購物車裡,他則看到櫻桃的價錢,眼睛大睜,一臉不可置信。他的表情落在她的眼裡,讓她有些不安,遲疑著不知是否該把櫻桃再放回架子上,但他已經推著購物車往前走,她也就沒想那麼多。
可是接下來的時間裡,她總覺得他悶悶的,讓她也煩悶了起來。
兩人沉默地吃完他做的蛋包飯,她煮的玉米湯,然後她去洗了那兩盒昂貴的櫻桃,卻整個屋子裡找不到一只適合裝櫻桃的盤子,只好把它們裝在兩個玻璃杯裡,一杯給他,一杯給自己。
「我最喜歡櫻桃了。」她覺得有必要解釋為什麼會買櫻桃的原因,「我第一次吃到櫻桃,就是九歲那年,在舊金山附近的櫻桃園。我爬到樹上一邊摘一邊吃,好新鮮,好甜美多汁,那是我最快樂的童年回憶之一。」她想讓他知道,自己對櫻桃是有感情的,所以雖然貴了一點,但吃櫻桃可以讓她連結過去的美好時光。
他當然明白她的意思,卻也連帶想起自己的童年回憶,一樣是九歲的他,別說櫻桃,連每一餐的米飯都很難正常地吃到,因為父親常常把家裡能挖出來的錢都拿去賭博,而無米可炊的母親就坐在門邊哭天嗆地,並且不介意家醜成為鄰人碎嘴的閒磕牙話題........他吃了一顆櫻桃,那經過冷凍空運的過程而已經水甜全失的果肉,吃起來本來是毫無滋味的,他卻吃出了苦澀的味道。他推開面前那杯櫻桃,像是下意識地想推開那些痛苦的童年回憶。她被他的反應一震,並不知道他心裡的過程,只覺得被推開的是她自己。
但他推開了櫻桃,卻推不開自己心裡那個不快樂的孩子,他還是陷落在抑鬱的回憶裡,久久,久久.......
然後他才忽然發現,她正在無聲地哭泣,哭得滿面淚痕。他驚訝地看著她,並沒有把她攬進懷裡。
「妳怎麼了?」
她定定地看著他,臉色蒼白,兩串淚珠從臉龐滾落,輕聲說:
「我們分手吧。」
*
在便利商店偶遇天白之後,隔了一個星期,我又在東區一間時尚的酒店遇見芯芯。
我和朋友約在酒店大廳見,她則談完一場公事,正要離開酒店,看見了我,就向我揮著手走來。
她長髮挽起,薄施脂粉,穿著玫瑰色的花苞裙,露出纖長白皙的小腿,整個人看起來就像一朵美麗的鮮花。即使在來來往往都是時髦人物出沒的這個時尚酒店裡,她還是顯得特別亮麗出眾。
約好的朋友隨時可能會到,我不好走開,所以就和芯芯站在大廳裡小聊了一會兒,交換一些彼此的近況。她說上個月剛從東京回來,再過兩天又要到巴黎出差,去看她一直都很期待的時裝秀;還說前些日子在朋友介紹之下認識了一個正準備創業的青年才俊,對方對她很好,各方面條件都很適合結婚,她正在考慮定下來,很可能會在下個月,她生日那天與對方訂婚。
「聽起來妳一切都好,我很為妳開心。」我由衷地說。
她依然笑著,但眼神瞬間空了。
「是啊,我一切都好,但是,」笑意慢慢從她的嘴角隱沒,「但是為什麼我的心情一直都這麼不好........」
一時之間,我不知該如何安慰她,只能握住她的手。
「都分手一年了,但我還是很想他。」她小聲地說,眼中蒙上一層淚的薄霧。
「芯芯........」
「你們有空時可以多找他聊聊嗎?他一直都很孤獨,別看他那樣,其實他也是需要朋友的。好不好?有時約他出去走走,我希望他能快樂一點。」她的臉上有著擔憂與急切,對他的關心溢於言表。看到我點頭,她才微微露出笑容。
我終究沒有告訴她前幾日遇見天白的事,如果她知道他那樣落魄瘦削,一定會很心痛的。我不想讓她更難過了。
依然相愛的兩人要舊情復燃或許很容易,但橫亙在兩人之間的問題也依然無解,而那些難以克服的現實與難以消彌的歧見,早在愛情發生之前就已經存在了。
如果一方可以消泯自我,全然臣服另一方,或許兩人可以繼續相處下去,但是沒有了自我,還是原來的那個人嗎?
這個下午,我一面與朋友喝茶,一面想著天白與芯芯,心裡有著說不出的可惜與難以言喻的悵惘。相愛是多麼不容易的事,而相守又是更艱難的另一回事。
「相愛與相守之間的距離,大概就像從太陽到月亮吧。」想著想著,我不禁自言自語了起來。
朋友困惑地看著我。「妳說什麼?」
「喔,沒事。」我回了神,下意識地叉起蛋糕上的櫻桃,卻沒有吃下它的慾望。久久,終於還是把那顆櫻桃放到了一旁。
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專欄:聽樹君說故事
標題:相愛與相守的距離
作者:彭樹君
刊於 皇冠雜誌774期 / 2018八月號
#彭樹君
#聽樹君說故事
犬飼貴丈結婚 在 Genの本棚食堂 Youtube 的評價
『アジフライ D定食』
written by 真千子
ごはんお変わり自由!居酒屋「丸」昼定食
A生姜焼き700円
B肉じゃが 700円
Cさばみそ 700円
Dアジフライ 700円
そんな看板をわたしが目にしたのは、ある春の昼下がりだった。
すっぴん眼鏡にステテコビーサンというキャッチの兄貴も黙る格好で、カフー(柴犬と黒い犬のミックス5歳 男の子)を連れて商店街を闊歩していた時、なぜかその文字列が気になってしまった。明確な理由はなかった。きっとハイエナのように餌をもとめる鳩達や妖怪おばばの井戸端会議、頭に轟くパチ玉のはじける音、総菜屋の揚げ物の香り、スーパーから流れるおさかな天国、いろいろな要素が集まってそうなったにちがいない。
D定食をぼうっと見つめるわたしは頭の中で言葉にならない考えをうかばせていた。
(便宜上、言語化しておく)
アジフライ、アジ、アジ、最近いつ食べたっけ、全然食べてない。美味しいんだけどな。揚げ物買うならメンチとコロッケ買っちゃうし。でも昼ココイチのチキン煮込みほうれん草カレーだったし、魚食べたいんだよな。しかし揚げ物。ふとるぁない。はい太らない。大丈夫ふとらない。運動すればいいもの。我慢はよくないわ加奈子。さくさくふわふわなアジフライが食べたい、よく冷えたアサヒビールを添えて。それでいいのよ。欲望のままに生きましょうよ。
いつの間にかカタカナ5文字はきつね色の揚げ物へと姿を変え、抜けるような青空へとひらひら泳いでいった。
決めた。今日はアジフライだ。
思い立ったらなんちゃらと言った具合で、わたしは興奮気味に太一へLINEした。
(今日アジフライにするけど、どう?)
するとすぐに連絡が返ってきた。
よっ、流石は社内一の窓際族。
(どうって、もうアジフライって決まったんだろ?)
(うん、そう)
(僕がアジフライ嫌だって言ったら変わる?)
(変わらない)
(じゃあなんて答えればいいの笑)
憎たらしい奴の笑みが脳裏に浮かび、わたしは迷うことなく既読無視をした。
しかしこの男、こういった性悪さを垣間見せるも、今までわたしが食卓へ出した数々の珍妙な実験料理をすべて「うまい」の一言で片づけ、平らげてきた。今夜も間違いなくそうなるだろう。バカ舌以上に幸せなものはない。
わたしはさっそく総菜屋へ向かい、アジフライ2枚を注文した。店員のおばちゃんは、あいよ!と言いながら紙袋にフライを入れると、横目でこう口にした。
「今日クリームコロッケ安いけど、いらない??」
値札には1個45円と書かれていた。
うーむ。これは。。。
確かに魅力的な金額だが。。。
「どうする???」
「うーん」
「揚げたてだし、こんな安い日なかなかないよ????アジフライにも合うと思うけど?????」
「うーん」
だめよ、だめよ加奈子。今日の昼にやせるって決めたばかりじゃない。来月三奈の結婚式でしょう。こんな生活おくってたら、いつまでたってもその腹巻とれないわよ。
わたしの自制心は何度もそうささやいた。
しかし、彼女はすでに勝利を確信した笑みを見せていた。
「ねぇ、もしかして太っちゃうとか思ってる?大丈夫よ。お姉さん痩せてるし、太ったところできれいなのは変わりないもの。若いうちに飽きるくらい食べておかないと、歳とってほんと後悔するよ」
エスパーの言葉の暴力にわたしは屈し、見事にクリームコロッケを握らされた。
してやられたと思いながらも、歩幅は少しばかり広がったような気がした。
今日は平日ということもあり、いつもは地元住民、観光客でごったがえす商店街も落ち着いていた。
加えて文句なしの良い天気、思わず深呼吸したくなるけれど、花粉症がわたしの邪魔をする。
こういう光景を目にすると、わたしはつくづくシフト勤務の素晴らしさを感じていた。人気のご飯屋さんだってすぐに入れるし、映画も予約せずに見られる、旅行だってふと思い立った時にいける。これが恋人や子供ができるとまた変わってくるのだろうけれど、その兆しは笑えてしまうくらい何もない。
太一とは昔に色々あった。
奴は一応男で、わたしは一応女だったもので。
今となってはその面影はまるでないが、私たちは未だ同居を続けている。
お互いこの街が好きだからとか、痴情のもつれでカフーに寂しい思いをさせたくないとか、二人とも高給取りではないとか、まぁ理由を上げればキリはないのだが、一言で言ってしまえば、この生活が楽なのだ。
彼は土日休みだし、友達もあまりいないから、わたしがいない時でもカフーの世話ができるし、家事も全般できる。怒らないので喧嘩も一切ないし、話し相手にもなってくれる。できた奴なんだ。
ただ、互いに恋愛感情はどうしたって湧かない。それは周りに流され無理して付き合っていた頃も同じだった。
わたしたちは人生で一度も恋をしたことがない。28を過ぎたとき、もうそういう体質なのだと受け入れてから、気持ちが随分楽になった。
とはいえこれが世間一般様に微笑まれる生活でないことはよく分かっている。
別れてから半年ほど経ったころ、友人の三奈に軽い気持ちで引きずり同居について話してみると、彼女はとても怖い顔になって「ねぇかなこ、みなの話をよく聞いて」とわたしの腕を強く握った。
まぁ、そうなるよねと思いながら、わたしはこの事を、二度と誰にも話さないことを決めた。
いつか太一にも素敵な出会いがあるかもしれない、見た目は結構いけてるし。アプローチしてくる女の子はそれなりにいるらしい。もしそこで交際に発展したら、私は泣いて喜びはしないが「まぁ頑張れよ」とにやつきながら捨て台詞を吐き、そして肩を叩くくらいはするだろう。彼の幸せを嘘偽りなく、心から願っている。
スーパーへ着いた。カート置き場脇のおばあちゃんの座るベンチにカフーのリードを結び、わたしは食材をせっせと買った。キャベツも特売、ニンジンも特売、トマトも特売、納豆も豆腐も豚肉も特売、気づけば買い物かごはいっぱいになっていた。
レジへ進むと、街の飲みとも西田にあたった。名前は知らん。
「お、おつ」
西田はそう言いながら、いつも通り見事な手つきで商品をバーコードリーダーへ通した。
「おつ~」
「今日休み?」
「うん」
「夜空いてない?瑠璃ちゃんがヴィーナス(※)行けるって言ってるんだけど」
(※)ヴィーナス・・・わたしと西田が行きつけの高架下スナック。
「ごめん、今日アジフライ食べたいから」
「アジフライ?」
「そう、惣菜屋で買っちゃったし」
わたしは惣菜袋を西田に見せつけた。
「滝つぼ(※)で食べればいいじゃん」
(※)滝つぼ・・・商店街のはずれにある、持ち込みありの大衆居酒屋。
「うーんでもね、今日は家の気分」
「そんな日もあるわな。ほなまたな」
「またな~、瑠璃ちゃんによろしく」
「あいあいさー」
買い物袋を肩にかけて店を出ると、おばあちゃんがカフーに焼き芋をあげていた。
あーあーとわたしは思いながら、彼女に外向けの笑みを見せて会釈した。
「どうもすみません」
「ごめんね、お芋あげちゃった」
「いえいえ、お芋なら大丈夫ですから。分けていただいてありがとうございます」
カフーは非常に満足そうな顔でおすわりしていた。
「かわいいこだねぇこのこ」
「うちの自慢の息子です」
「うちもずっと犬を飼っていたんだけれどもね、私の足腰が弱ってるからもう飼えないのよ」
「そうなんですね、うちの子で良かったらたくさん撫でてくださいね」
「ありがとう。じゃあもう少し撫でさせてもらうね」
おばあちゃんが十二分にカフーを撫でたところで、わたしはリードを解いて彼女に別れを告げた。
角を曲がってカフーの姿が見えなくなるまで、おばあちゃんは手を振り続けていた。
築30年の由緒正しいマンションに帰り、彼の足をウェットティッシュでよく拭いた後(めちゃ嫌がる)、冷蔵庫に食材をしまった。そしてソファに仰向けになった。脱力である。
太一のやたらこだわったオーディオでクラシック、ジャズ、ポップスのミックスリストをかけ、西日に当たりながら原田マハさんの新刊を読む。これ以上に贅沢なことなんてそうそうないさ。
これがまた面白い。わたしの意識は渦を巻いて紙面に吸い込まれた。
時計の長針はぐるぐると周り、気づけばドアが開いて太一が帰ってきた。
「なんだ、しっかり生きてるじゃん」
彼は呆れた顔をして言った。
「早いね」
わたしは時計を見ながら言った。まだ18時前だ。
「いくら連絡しても既読無視だから、車にでも引かれたのかと」
「すまん、返信忘れてた」
「そんな事だろうとは思ってた。今日は時間休使ったんだ、年休貯まってるし。カフーただいま」
太一が撫でると、奴はわたしが撫でるときの倍は喜ぶ。なぜだ。やはりいいハンターってやつは動物に好かれちまうのだろうか。
「まだご飯なんも作ってないや」
わたしはそう言いながらよっこらせと身体を起こした。
「まだいいよ」
「今日金曜ロードあるから、早めに食べなきゃならんのだ」
「なに?」
「アズカバン」
「なるほど、そりゃ楽しみだ。何か手伝う事ある?」
太一はスーツを脱ぎながら言った。
「じゃあ千切り作っといて」
「おっけー」
彼は手を洗うと、炊飯器をセットした後、ちゃちゃっとキャベツを千切りにした。滅茶苦茶上手いのには若干腹立つ。本当に器用な人だ。器用すぎるからこそ、いろいろ苦労もあるのだろうけれど。
わたしは買ってきた野菜を切りそろえ、冷凍の豚肉をぽいと入れて豚汁を作った。
それからアジフライとクリームコロッケをトースターで温めてさくさくを蘇生させた。
大きなちゃぶ台に白米とアジフライ、豚汁を置けばD定食の完成だ。二人でソファに座るときは、間にカフーを挟んでおく。
「それじゃあいただきます」
「いただきます」
限界まで冷やしたアサヒの缶ビールをあけ、小ちゃいグラスに注ぐ。太一は弱いから私はたくさん飲めてありがたい。とは言え最近は肝臓の老いを感じ、2缶までと決めていますが。
にしても久しぶりに食べるアジフライは期待を裏切らないサクフワだった。それにトロまで入っている。こりゃ参った。それを冷えたアサヒで流し込むと、脳内超新星爆発だ。
「あー美味いわこれは」
太一は笑いながら言った。
「でしょー」
「久々に食ったなアジフライ。豚汁も美味いなぁ」
彼はいつも通り大きな口でよく食べ、言わせなくても勝手にうまいと言う。
この生活はあとどれくらい続くのだろうね、太一くん。
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